歯の生え変わりはいつ?乳歯と永久歯の違い (小児歯科編)
こんにちは、福岡市西区のわたなべ歯科クリニックです。DATA:2020.07.21
今回は引き続き小児歯科編で、
『歯の生え変わり、乳歯と永久歯の違い』についてお話します。
お子様の歯の生え変わりは、子どもの成長や健康を見守るうえでも非常に大事になります。
当院でも、お子様の歯の生え変わりを心配されている親御さんも多くいらっしゃいます。
お子様ひとりひとり個人差もありますが、指標にして頂くとよろしいかと存じます。
もちろん、受診時などに相談や健診もしっかりおこなっておりますので、不明な時は、いろいろと質問してくださいね。
●子どものお口は、変化が激しい
子どもの口腔内は、
無歯顎期(歯がまだ無い時期)→乳歯列期(乳歯のみの時期)→混合歯列期(乳歯、永久歯が混在している時期)→永久歯列期(永久歯のみの時期)と著しく変化します。
特に歯自体がやわらかい乳歯列期と混合歯列期は虫歯になりやすい時期であり、また虫歯の進行も早い時期のため、健全な口腔環境を維持していくには定期管理が大切です。
小学生時代の年齢前後は、子供の歯が抜けはじめ、大人の歯へと交換していく時期でもあります。
健全な乳歯、ぐらぐらの乳歯、新しく生え始めてきた永久歯が混在しています。
●乳歯と永久歯の違い
もちろん大きさは永久歯の方が、大きいのは皆さまわかるかと思います。
ここからは、みんさん、知らない方も多いと思います。
歯の色は、乳歯は青白に近く、永久歯は黄色っぽい白、
歯の硬さは、永久歯の方が乳歯より硬い、
歯質は、エナメル質、象牙質ともに乳歯の方が薄いため、虫歯に対して防御力はありません。
または、歯髄腔(神経が入っている部屋)は、乳歯の方が大きい為、小さい虫歯でも神経がやられやすい傾向があります。
乳歯 | 永久歯 | |
大きさ | 小さい | 大きい |
歯の色 | 青白っぽい | 黄色っぽい白 |
歯の硬さ | やわらかい | 硬い |
歯質(エナメル質・象牙質) | 薄い | 厚い |
歯髄腔(神経が入っている部屋) | 相対的に大きい | 乳歯に比べ小さい |
つまり、乳歯は永久歯と比べ、
乳歯の方が虫歯の出す酸によって溶けやすく、
乳歯の方が虫歯の進行がしやすく、
乳歯の方が虫歯が重症化しやすい
未成熟の歯を早期に成熟させ、さらに、自然に出来上がる結晶構造よりもより強い(硬く、溶けにくい)結晶構造に変えてくれるのがフッ素です。
さらに、フッ素には初期虫歯を修復してくれたり、虫歯菌に対する抗菌作用もあります。
ご家庭でフッ素配合の歯磨き粉を使用し、さらに定期的に歯科医院で高濃度のフッ素を塗布することで、より高い虫歯予防効果が得られます。
虫歯リスクの高い時期に歯をしっかりと守って、生涯健康な歯を目指しましょう!
医療法人わたなべ歯科クリニックの小児歯科では、検診の際に虫歯や歯並びのチェックだけでなく、フッ素やシーラントなどの虫歯予防、お子様の年齢に応じた歯磨きの仕方やご家族へのアドバイスもしていますので、ご相談ください。
福岡市西区のわたなべ歯科クリニックでお口の中の健診を
当院では、最新医療機器設備や治療法を導入し、安全で確実な診断、および治療(虫歯、歯周病、小児歯科、マウスピース矯正、歯科口腔外科、入れ歯、クラウン、審美歯科、ホワイトニング、インプラント治療)を実施するほか、予防やメンテナンスなど様々な症例や幅広い年齢層の患者様に対する治療を包括的に行うトータルケアに力を入れています。