わたなべ歯科クリニックは福岡市西区今宿駅前にある一般歯科、予防歯科、歯周病治療、小児歯科、矯正歯科、ホワイトニング、義歯、インプラントを営む歯科クリニックです。

最新の歯科CT撮影装置を導入しています(7月より)

DATA:2023.07.21

こんにちは、福岡市西区にある医療法人わたなべ歯科クリニックです。
本日は当院のCTレントゲン装置の入れ替えが完了しましたのでご紹介致します。
CTとは3次元的なレントゲン撮影を行うための機器です。
日本の歯科医療機関のCT導入率はまだ低いのが現状です。当院では、その中でも日本で5~6%しか導入されていないドイツKaVo社製の最上位機種の歯科用CT『KaVo OP 3D vision V17』というCTを導入しております。



このCTは従来の2次元のレントゲンとは異なり、3次元的に口腔内を撮影することができるため、歯根や顎の骨の状態をより詳細に、かつ高い精度で診断することができます。 こちらのデータを元に精密に分析を行い、画像をご覧いただきながら診断時にご説明させていただきます。CTと聞くと、被ばく線量が多いイメージをお持ちの方が多いかと思います。当院のCT撮影装置の特徴はとにかく少ない被ばく線量であることです。用途に応じて撮影範囲が変更でき、エックス線の照射時間をパルス発信によるコントロールで制御し、被爆線量を世界最小に抑えられております(被曝線量は医科用CTに比べ1/130程度と世界最小の低被曝)。現在日本で発売されているCTの中で「安全性」「画質」「精度」はトップクラスでより高性能のため正確な診断が可能です。もちろんお子さまでも安心して撮影していただけます。また、CT撮影も「座位」での撮影になります(患者さまに座っていただいて撮影します)。立って撮影するのが困難な方や高齢者やお子様にもやさしい医療機器になっております。

歯科CT撮影診断でわかること
これまでの2次元2D(平面)のレントゲンが3次元3D(立体)になることで、歯やその周囲および顎骨や顔面の形を見ることができます。2Dより情報量が数百倍にもなり、これまで見られなかったもの、または見落としていたものが明確に見られるようになります。従って正確な診断をより早く下させる様になり、より正確かつ迅速な治療方針の決定・治療計画の立案が可能になります。また患者様に対しても的確な説明ができる様になり、患者様自身も3次元3D(立体)で見て説明を受けることで病状や診断および治療方針・治療計画に対する理解が深めることができます。

メリットを例として以下に挙げます。
1.歯の破折や根管治療時の診断が極めて明確になります。
前歯は、歯の根が1本、奥歯は2~4本の複数のことが多いですが、すべての根の本数や形状を正確に把握出来ます。また、歯の破折や根の周りに病巣がある場合、病巣の大きさや形、原因の特定を正確に把握することが出来るため、正確な診断を下せる結果、的確な治療法の選択を行うことが出来ます。


歯の根管数や破折を確認

2.歯周病の診断の精度が、向上します。
歯を取り囲む歯槽骨の形を正確に把握することが出来るため、歯槽骨の吸収の度合いや破壊の程度を的確に診断することができます。診断が明確になるため、正確な診断を画像を見ながら患者さんに伝えることが出来るので、患者さんに現在の病状や病気の進行具合を理解してもらい易くなります。


歯槽骨や関連部位の状況把握

3.インプラント治療の診断精度が、一段と向上します。
今回導入するCTは、画像が綺麗で、なお被曝量が極めて低く、アーチファクト(金属によるレントゲン反射障害)が軽減されるので、さらなるインプラント治療の診断及び安全性も高めることが出来ます。



インプラント治療

4.顎関節の診断精度がさらに向上します。
CT撮影による3D処理により、顎関節の形態と位置が、まるで見てきたかのように正確に把握出来るため、極めて精度の高い診断を下せるようになりました。


顎関節診断

5.無呼吸症候群等における気道の評価が、3次元的に可能になります。
今回導入したCT撮影装置では、気道の立体的(容積)の評価をすることが可能になりました。呼吸において、歯科的要因である顎の位置や舌の位置は、気道に密接に関連しています。
気道が細くなることで、呼吸がしにくくなります。気道が細く狭くなっている人は、恐ろしい病気である睡眠時無呼吸症に陥るリスクが極めて高まります。
気道の評価をし、狭くなった気道を広げる治療を行うことで、睡眠時無呼吸症のリスクを改善させることも可能です。


気道のマッピング、評価

6.親知らずを抜歯する場合に役立ちます。
安全に親知らずの抜歯を行う際、親知らず周囲の解剖学的形態を十分把握する必要があります。CT撮影診断により、顎骨のなかの血管や神経などの形態や走行、親知らず自身の根の形態も正確に把握すること可能なので、より安全な抜歯処置を受けることが出来ます。


下歯槽神経と親知らずとの位置関係の把握

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